フリーランスとして働いていると、ふと気づく瞬間がある。
「自分には、同僚がいない。」
会社に属していれば、隣の席の人がいる。ランチに誘える人がいる。愚痴を言い合える人がいる。でも、組織に属していないフリーランスには、そういう存在がいない。
クライアントはいる。取引先もいる。でも「同僚」と呼べる人は、どこにもいない。
フリーランスは孤独の職業だ
自分で仕事を取り、自分でスケジュールを管理し、自分で納品する。すべてを一人で完結できる。それがフリーランスの強みであり、同時に弱さでもある。
困ったときに「ちょっと聞いていい?」と声をかけられる相手がいない。新しい案件の話が来たとき「これってどう思う?」と壁打ちできる人がいない。うまくいった日に「今日めっちゃよかった」と報告する先がない。
孤独は、仕事の質に直結する。誰にも相談できない環境では、視野が狭くなり、判断が偏り、モチベーションが下がる。フリーランスの最大の敵は、競合でも不景気でもなく、孤独かもしれない。
「社外の同僚」という選択肢
私が提案したいのは、「社外に同僚を作る」ということだ。
同じ会社にいなくても、同僚のような関係は成立する。似た悩みを持ち、似たテーマに向き合い、似た未来を見ている人。立場や所属は違うけれど、「わかるわ、それ」と言い合える人。そういう人がいるだけで、フリーランスの日常は大きく変わる。
では、どうやってそういう人と出会うのか。
正直に言えば、特別な近道はない。答えはシンプルで、外に出るしかない。会社の中だけに閉じこもっていては、接点は生まれない。社内の人間関係を深めることも大切だが、それとは別の軸のつながりが必要だ。
会社という枠を超えた仲間意識
Dine Tokyoのディナーに参加した人たちから、こんな声が挙がることがある。
「普段一緒に仕事をしていないのに、なぜかこのメンバーは同僚のような感覚がある。」
異なる会社に所属し、異なる文脈で働いている。職種も年齢もバラバラ。それでも、テーブルを囲んで話しているうちに、不思議な一体感が生まれる。似た悩みを抱え、似たテーマに向き合い、似た未来に関心を持っているからだ。
この感覚こそが、「社外の同僚」の本質だと思う。組織図の上にはない関係。名刺交換からは生まれない信頼。利害関係のない、フラットなつながり。
会社より長く続く関係
社内の同僚は、転職すれば離れる。部署が変われば疎遠になる。会社という枠組みに依存した関係は、枠組みが変われば終わる。
でも、社外の同僚は違う。共通のテーマや価値観でつながっているから、転職しても、独立しても、立場が変わっても、会話は続く。むしろ、立場が変わることで新しい話題が生まれ、関係が深まることすらある。
5年後、10年後を想像してほしい。今の会社にいるかどうかはわからない。でも、「あのとき一緒にテーブルを囲んだ仲間」とは、きっとまだ話しているはずだ。
外に出よう
社外に同僚を作るために必要なのは、特別なスキルでも、華やかな経歴でもない。ただ、外に出ること。いつもと違う場所に足を運ぶこと。知らない人と同じテーブルに座ること。
最初は少し勇気がいるかもしれない。でも、同じように外に出てきた人たちが、そこにはいる。同じように新しいつながりを求めている人たちが、テーブルの向こう側に座っている。
Dine Tokyoは、そういう場を作りたいと思っている。会社の枠を超えた仲間意識が生まれる場。転職しても、独立しても続く関係が始まる場。
社外に、同僚を持とう。
あなたの「いつもの席」は、ここにある。